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第ニ章 エロゲームブックを読んでみよう その1

 

たけたろう「さあ、早速読んでみましょう。記念すべき最初のレビュー作品は、くりいむギャルズ“アイドルを捜せ”です」

山口プリン「表紙の上に“くりいむレモン・ゲームブック1”とあるね。・・・・・・どこかで聞いたことがあるタイトルだな。もともとエロゲームブック作品なんてメジャーじゃなかったろうに、なんでだろう」

たけたろう「ええ、私もそう思って少し調べて見ました。“くりいむレモン”というのはですね。もともと18禁アニメのビデオ作品シリーズだったようです。18禁アニメの世界は、結構いい加減な作品が大半だったそうですが、このシリーズはかわいい女の子を主役にキチンと描いていた最初のシリーズだったようです。この世界では18禁アニメ界のガンダムといったカリスマ的メジャータイトルなのです。人気タイトルゆえに、小説やこのゲームブックのような関連グッズも出ているのですね。アニメを見ない人でもガンダムは聞いた事があるように、どこかでくりいむレモンの存在も聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ちなみにゲームブックではこの作品も含めて3作品発売されていました」

山口プリン「(表紙イラストを見て)言われてみれば、確かにアニメっぽい女の子のイラストだね。ちょっと、ロリっぽいかな」

たけたろう「参考データを読みあげます。出版社は創映新社、著者情報なし。企画・製作社にフェアリーダストという、いかにもな名前の会社名が載っています。カバーデザインは三上淳で、本文イラストは茂手木直子。新書版サイズでパラグラフ数は161ですね。」

山口プリン「えっと、ストーリーはと・・・・・・家でビデオを熱心に見ていた君。ビデオから割れたペンダントの片割れが飛び出してきた。君が熱心にビデオを見る、そのあまりのエネルギーゆえに、現実と想像の世界を守る女神ミータスのペンダントを壊してしまったのだ。君はミタースの指令によってビデオの世界に入り、ペンタントのもう一つの片割れを見つけ出さなくてはならない。・・・・・・いったい“君”はどんなビデオを見ていたんだ?」

たけたろう「ルールも特にないですね。パラグラフが分岐するのみのタイプです」

山口プリン「まあ、この手の作品にストーリーやルールもないか・・・。アダルトビデオにドラマ性や俳優の演技力を期待するようなものだもんな」

たけたろう「そのとおりかもしれませんね。とにかく読んでみましょうよ」

山口プリン「そうだね。えっと・・・・・・」

たけたろう「(ワクワク)」

山口プリン「・・・・・・」

たけたろう「(ワクワク)」

山口プリン「・・・・・・」

たけたろう「(ワクワク)」

山口プリン「・・・・・・」

たけたろう「あの、どうでした?」

山口プリン「・・・・・・」

たけたろう「あの、もしもし」

山口プリン「つまらん!この本はつまらん!」

たけたろう「えぇ!どういうことですか?」

山口プリン「エロがないのだ」

たけたろう「は?」

山口プリン「裸のねーちゃん(年下でもいいが)が全然登場しないのだよ!」

たけたろう「えっ」

山口プリン「今までくりいむレモンに登場したヒロインたちが総登場する!というのがこの本の売りらしいが、それだけ。18禁ではないのだよ」

たけたろう「えぇーーーーーー!」

山口プリン「ヒロインたちが総登場といっても元ネタを知らないしな。

まるで、原作と上戸彩を両方とも興味ない人間が映画“あずみ”を見るようなもん

アダルトビデオで言えば、エッチシーンが始める前の三流ドラマ部分のみをゲームブック化したような感じだね」

 

たけたろう「いや・・でもまあ、読んで見たらスーパーバージングルービーと超童貞倶楽部部員との対立とか、面白そうなところも

 

山口プリン「エロシーンがなくて

この本に存在価値があるかい!!(怒)」

 

たけたろう「あ、では次の作品の紹介にいきましょうね・・・」

 

続く