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ドナウ川の妖精

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

26.

 

かすかな物音に、私は歌を中断して目を凝らした。

いつの間にか人間の青年が、木の影に隠れてこちらを伺っている。

暗くてよくわからないが、川辺の村に住む青年だろう。

湖で漁するのは昼間だけのはずだが、歌声に惹かれてきたのかもしれない。

話しかける 5へ 

逃げだす 13へ

 


27.

 

私の返事に青年は、戸惑った様子をみせながらも、笑顔を浮かべた。

「そうなんだ。信じることにするよ。ちょっとは話してもいいのかな」

「いいけど。別に」

「やった。妖精の知り合いが出来るなんて他の奴にはいないよ。うれしいな。

友達になってくれたらもっとうれしいけど。持つべきものは友達って言葉、知らない?」

「あいにく、私たちは使わない言葉ね。でも意味はわかるわ」

そんな、とりとめない話が続く。

青年は自分が漁師であること。村の大木の傍に家があって、そこで父親と2人で暮らしていること。

村人は妖精達を恐れて、昼間しか漁をしないことなど、話し始めた。

私もお返しに、人間に会わないよう夜中しか水上に上がってこない事。川の宮殿の様子。

川が増水した時は、水の妖精と言えども危険なので外出しないことなど話す。

人間の生活で理解できない事柄も多かったし、それは青年も同じだろうが、会話は楽しかった。

すっかり打ち解け、青年のへたくそな歌を聞いたときは、笑い声さえたててしまった。

空にかすかな明かりを感じるころ、私は青年と再開を誓って別れを告げた。

19へ

 


28.

 

満月の光が照らし出すなか、私は氷を割って川から上がった。

空気の様子や川辺に生える草花をみると、陸上は春の姿へと変わり終えていたようだ。

私はわざと人間にも聞こえやすいように、歌を歌い始めた。

あの青年が気づいてくれることを祈りながら。

 

運試しをせよ。どちらかは祈りが届くだろう。

10へ

24へ

 


29.

 

いささか後ろめたい気持ちもあったが、私は一人で、水上に向かっていった。

静かな湖畔にたどりついた私は、銀色の月の光を全身に浴び歓喜に浸った。

そして陸上近くに手ごろな岩場を見つけると腰をおろし、数ヶ月ぶりの感触を楽しみながら清んだ声で歌い始める。

夢のような時間が過ぎていった。 26へ

 

 


30.

 

教会に立っていた地点までたどり着いた。屋根に何人もの村人達がしがみついている。

すでに仲間の妖精達が救出活動を開始しているのが見えた。

もちろん私も参加したが、青年の姿はついに見つけることは出来なかった。

 

私達の活躍によって、村人の大半は助かった。

村人は、妖精に対する偏見をもつことはなくなり、平穏な日々に戻る。

おかげで私達も、王様の態度を軟化させる事ができ、夜の外出許可が認められた。

まずはめでたい結果だと思う。

ただ、その後も青年の姿は見る事はなかったのが心残りになった。

 

END

 


31.

 

嵐のような時が終わり、生き残った村人達が村に戻ってきたとき、私の体は消滅していた。

私の魂は生まれ変わりを待っている。

慰めは、今度の一件で村人達が、洪水を報告した妖精に対する誤解を解いてくれた事。

この事を知った私たちの王様も、再び私たちの外出を認めてくれるようになった事だろうか。

みんなの感謝はうれしいけど、私自身は消えちゃった。つまんないな。

今度は人間に転生するのもいいかも。

そんな考えを持ちながら、私はまた新たな生を得るまで待ちつづける。

 

END

 


32.

 

私はその夜のうちに宮殿を抜け出した。

まっすぐに水面に向けて泳ごうとする。

夜中と言うこともあり、小魚一匹すら泳いでいない。

大きなドナウ川はゆったりと流れている。

夜の水中は静かで厳かでそして少し不気味な空間に感じた。

「守れねのか」

私はびくりとした。どこから聞こえただろうか。王様の声のような。

あたりの様子は変わらない。

気のせいだろうか。

私は、

おとなしく戻る 38へ

無視して水上を目指す 11へ

 


33.

 

私は静かに掃除をすませ、部屋を去った。

退出するときも、王様はまだ寝ていた。

 

そして、日々は過ぎていく。

ところで私は水晶球を持っているだろうか、

そうでないなら、再び王様の世話係として順番がくるまで事件はない。

持っている 9へ

持っていない 38へ

 


34.

 

窓から明るい満月の光が部屋に差し込んでいるのを感じていた。

窓の前で私は心地よさに暫くうっとりと立ち尽くす。

月の光は、私たち妖精の癒し手なのだ。

窓の外を眺めると、はるか上の水面とそこに波打つ満月が見えた。

水辺で遊んでいた頃を思い出して、少し悲しくなる。

それにしても、王様の異変に関係ありそうなものは見つからない。

後ろから、王様の寝息が聞こえてきた。

王様をにらみつける  17へ

我慢して掃除を続ける 33へ

 


35.

 

私の手を誰かが引っ張りあげた。

「しっかりしなさい」

見上げると、仲間の妖精だ。

まわりにも沢山いる。

「無茶な人ね。私達が気が付かなかったら、大変だったわよ」

「あんたには恩があるからね」

「王様は今回のことは不問にして下さるそうよ。よかったわね」

「人間の為になんて、あなたも物好きね。どうしてなの」

「さっ。早く、王様が少しの間だけ水流の力を抑えているから。帰りましょう」

「安心して、村人達は丘に避難しているのを見てきたわ」

口々にしゃべる仲間達。助かった。持つべきものは友達とは、人間だけの言葉じゃなかったのね。

みんなに私は体を支えてもらいながら泳ぎ帰った。

村人達はどうなったのだろう。そしてあの青年は。そんな事を考えると後ろ髪を引かれる思いだったが。

エピローグ2へ

 

 


36.

 

私は濁った川の流れに飛び込んだ。

人間なら一瞬で運ばれてしまうところだろうが、泳ぐことはなんとかできた。

膨大な水流に流されまいとしながらも、私は村のある方角へ進んで行く。

いくらか流れが緩やかな位置にたどり着いて一息つく。

そこで位置を現在地を推測すると、すでに村はこの濁流の下と言うことがわかった。

私はため息をついた。時すでに遅し。

そのとき、体に衝撃が走った。

流された材木がぶつかってきたようだ。油断した。

バランスを崩した体は濁流を流され、次々に飛び込む岩や木切れにもみくちゃにされる。

ぐ、意識が薄れて行く・・・・・・。

 

私は、仲間に王様と満月の秘密を教えただろうか。

教えた 35へ

教えていない 31へ

 

 


37.

 

予想通り、王様は寝ていた。

月が沈むまで目を覚まさないのだろう。

机のうえに水晶球がころがっているのが見える。

水晶球を覗く 46へ

部屋を立ち去る 7へ

 

 


38.

 

うんざりするほど退屈な生活が続いた。

水の宮殿は決して狭くはなく、不快ではないが自由を奪われるのは、もともと妖精の本性と合わない事なのだ。

みんな不満が積もっているはずなのに、王様はまったく気にしていない。

 

日にちが過ぎ、王様の世話係が自分の番になった。

気は進まないが、しかたがないので、私は王様の部屋に行った。

王の部屋と言っても、人間のものとは違って簡素なものだ。

水面を見渡せる、大きな窓が一つ。

他は窓から差し込む月明かりに、輝きながらゆらめいている水草達が唯一の装飾。

最後に机のそばで大きな玉座に腰掛けているのが、王様なのだ。

「王様。今日は私がお傍でお仕えいたします」

大仰にかわいらしく言ってお辞儀をし、天上の天使にも勝る、極上の笑みをつけて顔をあげた。

・・・・・・寝てる。

王様は玉座にもたれたまま、熟睡中であった。

私は、

かまわず掃除をする 45へ

王様を起こす 25へ

 

 


39.

 

その日がやってきた。

暖かい日差しの差す昼に、川の氷に亀裂が入りそして。

ゴゴゴゴゴオオオオゴォォォーーー

大量の水が動き出すのがその地響きからもわかった。

圧倒的な水の力を感じながら、私は宮殿の中で、濁流が瞬く間に陸上を侵食するのを想像していていた。

あの青年は無事だろうか。助けに行こうか。

王様もこんな時に外出する者がいるとは思わないだろう。

そこまで考えてふと我に返った。興奮しているせいか無茶な考えだ。

水の妖精と言えども今、宮殿をでて無事に住むとは思えない。

私は、

青年を探しに行く 22へ 

やめておく 6へ

 

 


40.

 

水晶球を持った途端。

空間がゆがみ、感覚がつかめなくなり・・・・・・

 

・・・どのくらいたっただろう。

気が付くと、氷の中のような場所に窮屈に押し込められていた。

丸みのある壁を、手で叩いてみるがびくともしない。

あたりを見回すと、透けて見える壁の外で、巨大な老人の顔がこちらを見つめていた。

目を覚ました王様が水晶球を見ているのだ。

私がぎこちなく愛想笑いをしても、王様は笑い返してくれなかった。

どうやら王様が盗みの罪を許してくれるまで、ここに住むことになりそうだ。

 

END

 


41.

 

水晶球を覗いて見ると、氷に覆われた川の様子が浮かび上がった。

別に珍しい光景ではない。

ドナウ川の冬は毎年そうなのだ。

しかし、少なくとも今は暖かい時期だし、もちろん川は凍ってなどいない。

この水晶球は写しているのは、いつの様子だろう。

川べりの村や木々の風景を見ていると、自由に外で遊んでいた時がまた懐かしくなった。

もっとよく観察する。 42へ

このあたりで掃除を始める。 45へ

 

 


42.

 

水晶球に写る景色をよく見ると、おかしな点を見つけた。

川は冬のままだが、陸上の様子は既に春なのだ。

木々は雪がすっかり消え、新緑の葉が風にそよいでいる。

そのまま観察を続けると、やがて川の氷に割れ目が入り始めた。

みるみる割れ目が大きくなる。

そしていきなり、川から大量の水が噴き出してきた。

たちまちあたりは、川辺の木々を呑み込んで巨大な濁流に変わる。

村の家々も完全に水没してしまう。

今まで見たことがない、恐ろしい光景だ。

水晶球の映像はそこで消えていった。

面白い道具ね。ちょっと黙って借りちゃおうかな。

───なんて、邪心が芽生えなくもない。

不思議な水晶球を持って行く 40へ

いいかげんに掃除を始める 33へ

 

 


43.

 

私は皆について王様の間へ行った。

大勢の妖精達を前に、王様はすでに玉座の前に立っている。

王様はすでにお爺さんと言った様相ではあるけど、大きな力で妖精達の安らぎの場であるこの宮殿を安全に保っている。

つまり実績を伴って、普段から皆に認められた王なのだ。

全員集合の報告を受けた王様は満足そうに頷くと、大声で話し始めた。

「今日集まってもらったのは、大事なことを決めたからだ。

水の妖精達であるおまえ達は、地上が暖かい今頃はよく川の上に遊びに出かけるな。

しかし、おまえ達の姿や歌声に惹かれ、毎年人間達が川に寄ってきて、そして溺れる。

おまえ達に悪気はないだろうが、もはや川べりの村人達は、川に引きずりこむ悪魔として妖精を恐れ、忌み嫌い始めた。

このまま、人間と対立するのをわしは好かぬ。

地上と干渉しないことで長い間、ここは平和を保ってこれたのだ」

王様は言葉を切り、私はやな予感がした。

「よって今後、地上に行くことは一切禁止とする。

これは決定だ。

守れぬ者は魚になってしまうと思えよ」

王様はそう言うと、全て終わったとばかり、小さなうずしおと共に部屋から消え去った。

 

王の消えた後に口々に不満の声をあげたのは、水の妖精全員だった。

私を始め、川の上で歌ったり踊ったりするのは、水の妖精にとってなによりの楽しみなのだ。

そんな命令なんか聞いてられない。

私は、みんなに今晩一緒に抜け出そうと提案してみた。

しかし、途端にみんなうつむいて黙ってしまう。

王様の力を軽んじるのは、危険なことと分かっているのだ。

私は、

命令を守らず、地上に行ってみる 32へ

おとなしく宮殿ですごす 38へ

 


44.

 

私の返事に青年は、困った様子に見えた。

「そうですか。では僕は消えます」

青年はこちらを振り返り振り返りしながら去っていった。

不思議な青年だった。

もっと怖がるかとも思ったのだが。

私は気を取り直しに、川の真ん中で踊って歌って、夜明けまで楽しむことに決める。

それは、空にかすかな明かりを感じるまで続いた。

7へ

 


45.

 

私は水草の手入れをしながら、窓から明るい満月の光が部屋に差し込んでいるのを感じていた。

私は心地よさに暫くうっとりと立ち尽くす。

月の光は、私たち妖精の癒し手なのだ。

窓の外を眺めると、はるか上の水面とそこに波打つ満月が見えた。

水辺で遊んでいた頃を思い出して、少し悲しくなる。

------たまらなく、外に出たい!あの月の下で歌いたい。

そんな気持ちなど知らぬげに、ゆっくりと数匹の魚影がはるか頭上を通り抜ける。

後ろから、王様の寝息が聞こえてきた。

私は、

王様をにらみつける 17へ

我慢して掃除を続ける 33へ

 

 


46.

 

水晶球を覗くと川辺で一番の大きさらしい大木が見え、その傍にたっている人の家が見え、続いて見慣れない光景が写った。

レンガで囲まれた飾り気のない少々窮屈な空間。人間の家の中らしい。2つの人影が見える。

いぶかしげに思っていたが、中に居る人間がさっきの青年と気づいて驚いた。

父親らしき人間と話しているようだ。

 

「ここしばらく、姿を消していたと思っていたがな。さっそく村人を集めて寄り合いを開かねばいかん。

しかし、おまえが無事だったのは、なりよりだったよ」

「でも、水の妖精はおとなしそうだったけどな。それにとてもきれいな姿をしていた」

「それが連中のワナだ。美しい歌声で村の男を引き付けて、溺れさせるのが楽しみでしょうがない。

正体はそんな卑しい悪魔達なのさ。騙されるんじゃないぞ」

「わかったよ、父さん」

 

ひどい練れ衣だが、人間の噂はこんなものだろう。

きっと単に川に流されて溺れた者のことまで、私達のせいにされているはずだ。

彼らにすれば、人間でないものの罪にした方が気が軽いし、私達がそれを聞いて抗議することもない。

水晶球の映像が薄まっていく。

最後にぽそりと青年の声が聞こえた。

「あの娘に、もう一度会ってみたいな」

7へ

 


47.

 

私の報告に、思ったとおり全員が大喜びだった。

「やるじゃないの。あなた」

年上の妖精達も声をかけてきた。

皆、外に行きたくてしかたなかったのは、同じなのだ。

数ヶ月ぶりの水上に向かって、皆一斉に泳ぎ始める。

 

岩場についた皆は、月を眺めたり、歌を歌ったり、踊ったりしている。

静かだった湖畔の光景は、華やかな宴会場と化した。

私も一緒に楽しんでいたが、時間がたつと大賑わいの岩場を離れ、一人で陸地近くに向かって行った。

少し静かに歌たいたくなったからだ。

水際にあった手ごろな岩に腰掛けると、私は清んだ声で歌い始める。

26へ

 


48.

 

みんなに引っ張られるように、私は宮殿に帰ってきた。

そこで私を待っていたのは予想していた事ではあるが、王様のきついお叱りだった。

もっとも地上の事が気になって、うわの空ではあったが。

12へ

 

 


エピローグ1

 

「びっくりじゃよ。妖精に助けてもらうなんてな。さっきはすまなかった」

年かさの男は肩で息をしながら言う。岸辺から乾いた地面まで2人で青年を運ぶ。

青年は気を失ったままだ。大丈夫だろうか。

「あんた息子を知っていたのか。ふむ、息子の話していた妖精とはおまえさんの事のようだな。

心配ないさ。さっき溺れかけたが水はしっかり吐かした。息はしているし、じぎ目が覚める。

あんたそれまで待っていてくれるかい」

私は首をふった。

川が洪水している時とはいえ今は昼間だ。長い間、外にいたままでは王様の温情もなくなってしまうだろう。

私は2人に向かって軽く手を振ると川に飛び込んだ。

わかっていても青年の返事がないのは少し寂しく感じる。

 

川はその日のうちに静まり、次の満月の夜には何事もなかったかのように元通りになった。

人間達は村の復旧作業で忙しいようだが、こちらはうれしいことに王様が夜間の外出を認めてくれた。

今回の事件で、人間が妖精に感謝して誤解を解いたからだって。

みんな喜んで毎晩、川の上で歌え踊れの大騒ぎ。でも、私は川岸で静かにすることにした。

満月の夜。その日も、私は川岸に向かった。

水際にあった手ごろな岩に腰掛けると、私は清んだ声で歌い始める。

いつの間にか人間の青年が、木の影に隠れてこちらを伺っている。

暗くてよくわからないが、川辺の村に住む青年だろう。

湖で漁するのは昼間だけのはずだが、歌声に惹かれてきたのかもしれない。

 

なんて前と同じ光景に自然と笑顔がふきこぼれる。

私はにっこりと笑って手招きした。

 

END

 


エピローグ2

 

嵐のような時は過ぎ、川は静まった。

そして、また次の満月の夜がやってきた。

久しぶりに私は、川辺の岩に腰掛けて歌うことにし、水上に登っていった。

気が付くと、小船が海面に浮かんでいるのが見える。

私が近づくと、果たしてそれは青年が私が現れるのを待っている姿だった。

「僕達が助かったのはすべて君のおかげだ。僕はなかなか信じない村人達をなんとか説得したよ。

今では、みんな妖精達のことを感謝している。ありがとう」

「よかったわね。わざわざその礼を言う為に待っていたの?」

「毎晩、君を待っていたよ」

青年はじっと私を見詰めた。

「お願いがある。僕も君と同じ世界に住みたい。連れて行ってくれないか」

唐突な青年の申し出に私は、唖然とした。

「あなたは、水中では生きられないわよ。わかっているの?」

「でも、僕は君が好きなんだ」

青年は叫ぶように答える。

困った私は水中に潜り込んだ。

「駄目よ。さよなら」

青年の声を振り切るように、そのまま振り返らず一気に水の宮殿に帰っていく。

 

ざぶん。

水上で水のはねる音が聞こえた。

振り返ると、青年がこちらに向かって泳ぎよってくるのが見える。

私は、悲しげな表情を浮かべ一緒に青年の手をとった。

青年は微笑みながら、私を見つめていた。

私達は一緒に川底に向かっていった。

私は想像する。

明日の朝になって、村人が無人で川に浮かぶ青年の船を見つけたなら。

また水の妖精が、若者を水中へ引っ張ったと思うのかな・・・。

 

END

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

原作はオーストリアに伝わる民話「ドナウ川の妖精」でしたが、知っていました?

たったこの程度のショートストーリーでも、こんどは作成に異常に時間がかかりました。

ゲームブック製作者の苦労がわかります。

今の僕なら、どんなゲームブックでも悪く思ったりはできませんね。